2014年2月15日土曜日

バレンタインデーの思い出

中学生の頃にもらったチョコレートのことを思い出した。

自分にとっては思い出深いチョコレートだ。

バレンタインで義理ではあるがチョコレートをもらう度に思い出す。


中学生の頃、好きな人がいた。

三年間同じクラスでそのうえ行動をともにする機会も多かったので自然と好きになった。

そういう意味では単純接触の原理による可能性が高いので本当に好きだったのかはわからない。

同じクラスに加え、席も近くになることが多く、同じ班になることも多く、何度かある遠足で同じ班として行動することも多く、同じ委員会にも何度かなって仕事も共にした。

周りからは、しっかりしている人と言われていたので、僕と彼女で班長副班長になることが多かったり、委員会で二人で残って仕事をすることもありコミュニケーションする機会も多かった。

そのなかで、生活委員会といういわゆる風紀委員のような仕事を一緒にやったことがある。

仕事の一つで、生徒の下校後に残り、教室の見回りの仕事があった。

基本的には二人しか残らないので、その頃からそれを利用して帰り道を共にしてみたりもした。

生徒は下校したとはいえ校庭などでたむろしている人はいるので、その人達にその姿を見られていたので、周りからは付き合っていると思われていたようだ。

それが付き合っているということなのかは未だによくわからない。

そして想いも伝えたが、伝え方が悪かったのか、「ありがとうございます」と言われそれ以上の明確な返事はなかった。

その後バレンタインが訪れ、その日は教室見回りの当番だった。

見回りが終わり帰り支度をしているときだ。

窓から夕焼けに染まりつつある日が差し込んでくる二人だけの教室で、クッキーをプレゼントされた。

どういう意図があったのかはわからないが、少なくともクラスの生徒に配っている姿は見ていなかったので、自分へのプレゼントだと思いとてもうれしかった。

少なくとも、マイナスの感情は抱いてはいなかったのだろう。

それだけで十分満足だった。


この一連の出来事が今でも時折、淡い思い出としてであったり、なぜ何度も絶好のチャンスがあったのにもうひと押ししなかったのかという後悔の思い出としてよみがえってくる。

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