一時期ではあるが、何を血迷ったか演劇のレッスンを受けたことがある。
その頃、一緒に稽古を受けていた友人とお茶をしてきた。
東京に、しかも渋谷からほど遠くない場所に住んでいながら、初めてヒカリエへいった。
土曜日ということもあって、混んでいた。
誘われたのは昨日だ。
しばらく関わりがなかったので驚いたが、近況を聞いてみたかったので、会ってきた。
基本的に、金銭的に不足がちではあるので、自分からは食事の誘いはしない。しかし、誘われれば行く。
現在は二人ともレッスンなどは受けていない。
相手方は一年程前、自分は一年ほど前、4月に初めて舞台の本番に出演し、それを機にレッスンは辞めた。
なぜレッスンを辞めたのか、それからどうしているのか、これからどうしていくのか、(同じ年齢なので)今思っている事、などをいろいろ話した。
その中で、現在の仕事について話が及んだ。
以前にも書いたが、自分は現在の仕事は正直、嫌で嫌で仕方がない。
毎日、一日が終わると辞めようか迷っている。しかしあと一日だけ頑張ろう、と思いながら次の日を迎える。
そして一週間が終わると、今週も終わったと思い、来週一週間だけまた頑張ろうと思い週末を過ごす。
一週間の気分としては、月曜日が一番憂鬱だ。
そこを乗り切れば、あとはなんとかなる。
水曜日が終わったあたりで、気が楽になり、あと二日だ、と思う。
そして木曜日が終わればあと一日だから頑張ろう、と思う。金曜日には、今日一日頑張れば明日は休みだから頑張ろう、と思い一週間が終わる。
就職活動をしていたとき、企業の人達が、本当に活き活きと使命感にあふれて働いているのか疑問だった。
結局就職活動に失敗し、しばらく自分の進路が決まらず迷走をしていた。
今でも、職を選ぶ基準や働く動機についてはわからないというとこが正直なところではあるが、今日の会話で一つヒントのようなものを得た気がする。
一つはストレスすらも快感に思える仕事だ。
例えば、仕事である以上、また自分の自己実現でもある以上、期日というものがある。
そのような期日以外にもストレスの要因はいろいろあると思うが、それは乗り越えることによって一つ前に進んでいることの証明にもなるので、充実感が感じられるのではないかと思う。
ただ、今の自分の仕事について言えば、ただ単にストレスでしかない。
もう一つは、お金の心配がなくなっても、やりたいと思う仕事だ。
こちらは、そのままの意味だ。例えば突然大金が手に入ったり、あるいはあと一日しか生きられないとしたときにやりたいことは何か。
二つとも、昔から自己啓発本で言い古されてきたようなことではあるが、改めて自分の身に置き換えてみると、意味がわかってきたような気がする。
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