ケニーウォーター事件という事件について、アンビリボーで紹介していた。
調べてみると映画にもなっているらしい。
殺人の冤罪で刑務所に入れられた兄を救うため、高校も卒業していないようなまったくの0から弁護士をめざし、18年かけて無実を証明したという話。
このような、途方もない道のり、そしてその先に道があるのかどうかもわからず結果がどうなるかわからず、それでも、耐えて耐えて進んでいく話はとても勇気がわく。
そういう話としては、他にこんなものがある。
例えば、漫画「20世紀少年」で、オッチョが海ほたる刑務所から脱獄するエピソード。
海のど真ん中に刑務所があり、通常の収容室よりさらに奥の独房で、しかも他の独房囚より厳しく両手両足を鎖で拘束されているオッチョ。
そんな状態から、スプーン一本で脱獄を試みる。
ちなみに、この状況だけでも十分絶望的な状況ではあるが、外の世界はいわゆる悪の組織が大衆を洗脳して支配をしている。
脱出して、さらにこの正義と悪を逆転した世界をもとに戻そうというのが最終目的だ。
普通に考えたら、ほとんど絶望的で希望もない状況だが、心が折れる事なく、歩を進めている。
ここの部分のエピソードに限らず、この漫画はどのエピソードもそのような感じではあるのだが、海ほたる刑務所の部分が一番勇気をもらった。
それに、石井裕教授の人生の話も好きだ。
MITメディアラボの副所長として活躍しておられる方。
NTT研究所時代には、メンテナンス(?)のような作業ばかりやらされていたらしく、業務後に自分の研究や論文の執筆をつづけていたとのこと。
それが、ある日パーソナルコンピューティングの父と言われるアラン・ケイの目にとまりMITに招聘される。
この先は先でまた大変な道のりではあるのだが、評価されるのかどうかもわからないという、先がわからない状況でも心が折れずに、自分の研究を続けたのはすごいと思う。
天皇陛下の手術の執刀をしたことで有名な天野篤先生もすごい。
三浪して医学部へ入ったが、卒業後もかなり苦労をしたようだ。
それでも、人より努力をして、その結果として今では日本屈指の外科医となっている。
詳細は検索をすればいくらでも出てくるし、本も何冊か書かいるれているようなので省くが、この場合、そもそもスタートラインが後ろの位置から出発して、そしてゴールなどというものがなく、しかも先があるのかどうかもわからないという状況なのに、努力を継続している。
このような人達のエピソードのように、鉄のような信念・哲学をもちたい。そして、日々一歩一歩ではあるが前進あるのみ。
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