初恋は小学校6年生の時だったと思う。
同じクラスの子だった。
その子は中学受験のため塾に通っており、頭がよく、そしておとなしい女の子だった。
その子を好きだった理由は今となってはよくわからない。
お淑やかな性格が好きだったのかもしれないし、今思えば近くの席になることが多かったから単純接触の原理として好きになったのかもしれない。
話す機会も多かったので、自然と仲良くなり少なくも嫌われていないことはお互いわかっていた。
しかし、結局思いを伝えることはできなかった。
卒業式の時に友人経由で両思いであることが発覚。
しかし本人に直接思いを伝えることはなかった。
表向きはタイミングがなかったためだが、本音は本心を聞くのが怖かったのでタイミングをつくらなかったというのが正しいのかもしれない。
その後の行動が自分でも気持ち悪いと思う。
卒業式後、3月末までまだ期間があったため、なんとか話す機会を作れないかと考えていた。
しかし、当時は携帯電話などもなく、親同士親しいわけでもないので、電話番号も知らなかった。
そこで名簿から自宅の電話番号をさがし公衆電話から電話した
最初に母親らしき人が出て、そのあとおそらく本人に代わった。
と、思うのだが自分の名乗りもろくにせず、話すのが怖くてすぐ電話をきってしまった。
電話番号をさがしてさがしてまで、しかも公衆電話からかけるというところに、しつこさや執着心、諦めの悪さが表れていると思う。
向こうは私立中学へいってしまったのでそれ以来会っていない
少し話は飛躍するが、数学の厳密な証明とかにのめり込んでいくあたりにもそれはあらわれてそう。
そう考えると、三子の魂百まで、ではないがいい歳になっても根っこの部分は変わっていないようにも思われる。
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