2014年7月7日月曜日

ITリテラシ

先日、母親が携帯電話を買い替えた。5年以上、いやもっとかもしれない、使い続けていたガラケが、充電もできない状態になってしまったからだ。

そして買い替えたのもガラケだ。

母はITリテラシーがあまりない。個人的には、だからこそ下手にガラケを使うよりスマホのほうが使いやすいのではないかと思うのだが、使いこなせないだろうからという理由でガラケを買ってきた。

母は携帯の操作に限らず、IT関係が少し弱い。




今、仕事ではテクニカルサポートをやっている。電話をかけてくる人のITリテラシーはさまざまで自分よりも詳しいんではないか、というような人もいれば、そんなことも知らないで使っていたのかというような人もいる。


もちろんそれは程度問題であって、自分より詳しい人からみれば、自分だって「そんなことも知らずに使っていたのか」と驚かれるかもしれない。


トラブルや不具合が起こったときにどうすればいいのかわからないというのは、まだわかるとしても(あくまで自分視点で)、基本操作もままならないというのが個人的には解せない。


少し視点を転換してみると、自分は基本操作は問題ないし、周囲の話しを聞いて比較してみると、どちらかというとIT関係に詳しいようである。


しかし、それは機械に触れている時間が長いから、なんとなく覚えてしまうのは当然といえば当然なのかもしれない。


ITに不慣れな人が、直観的に操作方法がわからない、迷う、というのは、むしろデザインの方にもまだ改善の余地があるということの裏返しのようにも思う。


むしろ、こんなにも日常生活の中に溶け込んでいるのに、使い方すら怪しいというのはそれはそれで怪しい。田舎とかでは話が少し変わってくると思うが、都市圏では生活に溶け込んでいるといっても言い過ぎではない気がする。


普通生活に溶け込んでいて日常的に使うものであれば、なんとなく直観的にわかりそうではないだろうか。しかしそれがわからないというのは、やはり改善すべき余地があるということだろう。



かなり上から目線で書いてしまったが、「たまたまIT分野に関しては弱かっただけではないのか」と言われたら、そうかもしれないというしかない。

自分だって、日常生活に密接に関係していそうだけど詳しくない分野だってある。

特に政治・経済・法律・歴史など。

深く知ろうとすればキリがなく、それぞれの分野だけでも広く深くなりすぎてしまっている。



しかし、そういう社会の約束事という高い層の話ではなく、技術的には高いものが使われているのかもしれないが、生活の道具という低い層の話なのだから、やはりリテラシーが低い人でも直観的に使えるようでなければならないと思う。

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